結論から書きます。2026年の夏の土用の丑の日は7月26日(日)。この年は二の丑がなく、うなぎを食べる日が実質この一日に集中します。そしてもう一つ、知っておくべき変化があります。ふるさと納税のポータルサイトが配っていたポイント還元は、2025年10月に廃止されました。「寄附して◯%ポイント還元」で選ぶ時代は、もう終わっています。では何で選ぶのか――答えは返礼品そのものの質と産地、そして「丑の日に間に合う配送時期」。この一本では、浜名湖や鹿児島のうなぎ、山梨の桃を、損なく・間に合う順番で寄附するための段取りを、関東甲信越の食卓に落として整理します。
まず要点をデータで押さえる
細部は後で掘ります。先に、2026年7月の地合いを事実から押さえてください。鍵は「二の丑がない」ことと「ポイントが消えた」ことの二つです。
| 項目 | 2026年7月のふるさと納税うなぎ・桃の地合い |
|---|---|
| 夏の土用の丑の日 | 2026年7月26日(日)。この年は二の丑なし=丑の日は1回だけ |
| 夏土用の期間 | 2026年7月20日(月)〜8月6日(木) |
| ポータルのポイント付与 | 2025年10月1日に廃止(楽天ふるさと納税・ふるなび・さとふる等。総務省告示による) |
| うなぎ返礼品の主な産地 | 茨城(霞ヶ浦・行方・八千代町)/静岡(浜名湖・磐田・湖西)/愛知(一色)/鹿児島(大崎町 ほか) |
| 国際取引の規制(CITES) | 2025年12月のワシントン条約CoP20で、ウナギ属全種の附属書II掲載提案は否決(賛成35・反対100)。ただし取引管理を求める決議は採択 |
| 2026年の価格動向 | 稚魚(シラスウナギ)は2025年度に5年ぶりの豊漁。ただし市場流通は秋以降で、夏の丑の日はまだ高値(蒲焼100gあたり全国平均 約1,456円/2026年3月) |
| 山梨の桃 | 生産量日本一。最盛期は7〜8月。先行予約・数量限定が中心 |
| ワンストップ特例の申請期限 | 寄附した翌年1月10日必着(2026年寄附→2027年1月10日。最新は各自治体で確認) |
表の「二の丑なし」と「ポイント廃止」の二行を、最初にセットで見てください。二の丑がある年なら丑の日が2回あり、注文も2回に分散します。けれど2026年は7月26日の一発勝負。全国の注文がこの一日にめがけて集中します。さらにポイント還元という横並びの選び方が消えた今、差がつくのは「いつ申し込めば間に合うか」と「どの産地を選ぶか」だけ。この記事は、その二点に絞って掘ります。
2026年のうなぎ事情――規制は「否決」、でも価格はまだ高い
うなぎを選ぶ前に、2026年の二つの前提を知っておくと、選び方が変わります。
一つ目は資源規制です。2025年12月のワシントン条約(CITES)第20回締約国会議で、ニホンウナギを含むウナギ属全種を附属書IIに載せる――つまり国際取引を規制する提案が出ましたが、賛成35・反対100で否決されました。日本・中国・韓国などが反対に回った結果です。だから「今年からうなぎが食べられなくなる」わけではありません。ただし同じ会議で、ウナギの取引・保全・管理を各国に求める決議は採択されています。規制の圧力そのものは消えていない――ここが、ニュースの見出しだけだと読み違えやすい点です。
二つ目は価格です。実は稚魚のシラスウナギは2025年度に5年ぶりの豊漁で、取引価格は前年の半額近くまで下がりました。「じゃあ今年は安い」と思いたくなりますが、その稚魚が育って蒲焼として店頭に並ぶのは秋以降。2026年夏の土用の丑の時点では、蒲焼は依然として高値です(2026年3月時点で100gあたり全国平均およそ1,456円)。私の見立てはこうです。将来の値下がりの芽は出ているが、今年の丑の日には間に合わない。だからこそ2026年は、自己負担2,000円で質の確かな国産うなぎを確保できるふるさと納税の合理性が、例年より一段と高い年だと考えます。
ポイント還元が消えた今、うなぎは何で差がつくか
はっきり書きます。検索すると今も「ふるさと納税うなぎランキング」が並び、その多くが全国の寄附額順で、いまだに「実質◯%還元」をうたっています。けれど、そのポイントは2025年10月に消えました。ポータル各社が寄附額に対して付けていた還元は、総務省告示によって原則できなくなっています。だから今、同じ寄附額なら「返礼品の中身そのもの」で比べるしかない。比べる軸は三つです。
- 内容量と形態:蒲焼の枚数・グラム数、長焼き/カット、たれ・山椒の有無。真空パックで「温めるだけ」かどうか。
- 産地と養殖方法:浜名湖・一色・鹿児島など産地表記が明確か。蒸してから焼く東日本風か、地焼きの西日本風か。
- 配送時期の指定可否:これが2026年は最重要。丑の日(7/26)前に届くかをきちんと確認する。
そして、関東甲信越に住む人へのもう一段の提案があります。寄附額ランキングの上位は鹿児島が強いのですが、距離と馴染みで選ぶなら、私はまず関東の茨城(霞ヶ浦)と、中部の浜名湖・一色を見ることを勧めます。茨城は関東に残る数少ないうなぎの産地、静岡・愛知は関東甲信越から見て「隣の食文化圏」。いずれも地元の蒲焼文化があり、配送距離も短い。全国区の人気で選ぶか、地続きの産地で選ぶか――この記事は後者、つまり関東甲信越の食卓から手が届く産地のうなぎを主役に据えます。これが、全国ランキングを並べるだけの記事との違いです。
産地で選ぶ――霞ヶ浦・浜名湖・一色、そして鹿児島
うなぎの返礼品はふるさと納税サイトに数百件あり、産地で味の傾向が分かれます。代表的な産地を押さえておけば、選ぶ軸ができます。
茨城・霞ヶ浦は、関東に残る貴重なうなぎの産地です。行方市や八千代町などが、霞ヶ浦・北浦水系で育ったうなぎの蒲焼を返礼品に出しています。関東に住む人にとってはいちばん距離が近い産地で、配送のリードタイムも短い。まず地元圏から選びたいなら、茨城の返礼品は茨城エリアのまとめから確認できます。
静岡・浜名湖は、養鰻の歴史が長く「ブランドうなぎ」の層が厚い産地です。磐田市・湖西市などから、浜名湖養魚漁協系の蒲焼が多く出ています。ふっくらした蒸し焼きが好みなら、まずここから。静岡産のうなぎ返礼品は静岡エリアのまとめに集約しているので、内容量と配送時期を並べて比べてください。
愛知・一色(西尾市)は、生産量で全国上位の常連。地焼き寄りの香ばしさが持ち味で、関東のうなぎとはまた違う食感が楽しめます。愛知の返礼品は愛知エリアのまとめから確認できます。中部の二大産地を並べて選べるのは、関東甲信越に住む人ならではの距離の近さです。
鹿児島・大崎町などの大隅半島産は、天然地下水での養殖と大ぶりの身で、寄附額ランキングの常連。ボリュームと安定感で選ぶならここも有力です。ただし配送距離は長くなるため、丑の日に間に合わせたいなら申込はより早めに。産地ごとの傾向はあくまで目安で、同じ産地でも事業者によって味は変わります。最新の内容量・寄附額・在庫は各サイトで確認してください。
二の丑がない2026年、丑の日に「間に合わせる」段取り
ここが、この記事でいちばん伝えたい一点です。正直に言えば、二の丑がない2026年は7月26日に全国の注文が一点集中します。配送日を指定できる返礼品でも、人気品は早い段階で「丑の日前のお届け分」が埋まります。だから私は、うなぎだけは7月上旬までに決め切ることを勧めます。7月中旬を過ぎての申込は、丑の日当日には間に合わない前提で動くのが安全です。
段取りはシンプルです。
- 7月上旬まで:産地と内容量を決め、配送日指定の可否を確認して寄附する。冷蔵か冷凍かもここで見る。
- 申込時:ワンストップ特例を使うなら申請書の同送を依頼(オンライン申請に対応する自治体も増えています)。
- 到着後:冷凍なら丑の日前日までに冷蔵解凍。当日に焦らない。
「丑の日が近づいてから探す」のがいちばん危ない。二の丑がない年は、その一日に向けて在庫も配送枠も先に締まります。逆に言えば、今動けば選択肢はまだ広い。これが2026年の立ち回りの核心です。
うなぎだけじゃない――山梨の桃を同じ寄附枠で
7月の返礼品で、うなぎと並べて狙いたいのが山梨の桃です。山梨は桃の生産量日本一で、最盛期はまさに7〜8月。ふるさと納税では「2026年発送の先行予約・数量限定」が中心で、人気品は受付が早く締まります。うなぎが「丑の日に間に合わせる」なら、桃は「旬の発送枠を先に押さえる」。どちらも早く動くほど得という点で共通しています。山梨の桃の返礼品は山梨エリアのまとめに集約しているので、発送時期と玉数で選んでください。
取り寄せるだけでなく、現地で味わう選択肢もあります。山梨へ桃狩り旅に出るなら、利用期間に入る甲府市のプレミアム付商品券を旅費に充てる手もあります。寄附で桃を取り寄せるか、商品券で現地の桃を味わうか――同じ「7月の山梨の桃」でも、二通りの楽しみ方があります。
損しないための注意点(よくある質問)
Q. ポイント還元がないなら、ふるさと納税はもう損ですか?
A. いいえ。自己負担2,000円で返礼品を受け取れるという制度の根幹は変わっていません。消えたのは「寄附額に対するポイントの上乗せ」だけ。返礼品の質で選べば、十分に価値があります。
Q. ワシントン条約で、うなぎはもう食べられなくなりますか?
A. なりません。2025年12月のワシントン条約CoP20で、ウナギ属全種を附属書IIに載せる提案は否決されました(賛成35・反対100)。直ちに取引が止まるわけではありません。ただし取引管理を各国に求める決議は採択されており、長い目で見れば資源保護の流れは続きます。
Q. 2026年のうなぎは、高いですか安いですか?
A. 稚魚(シラスウナギ)は2025年度に豊漁でしたが、育って店頭に並ぶのは秋以降です。夏の土用の丑の時点ではまだ高値が続く見込みで、2026年3月時点の蒲焼は100gあたり全国平均でおよそ1,456円でした。
Q. 控除の上限額はどう決まりますか?
A. 年収・家族構成・他の控除で変わります。各サイトのシミュレーターで自分の上限を先に確認し、その範囲で寄附してください。上限を超えた分は自己負担になります。
Q. ワンストップ特例の締切は?
A. 寄附した翌年の1月10日必着です(2026年の寄附なら2027年1月10日)。確定申告をする人は対象外。6自治体以上に寄附した場合もワンストップは使えず確定申告になります。最新の取り扱いは各自治体で確認を。
Q. うなぎは丑の日に間に合いますか?
A. 保証はありません。配送日指定の可否は返礼品ごとに異なります。二の丑のない2026年は注文集中が見込まれるため、7月上旬までの申込が安全です。
Q. 桃は今からでも間に合いますか?
A. 多くが先行予約・数量限定です。最盛期の7〜8月発送分は早く締まる傾向があるため、狙う品があれば早めに押さえてください。
まとめ――2026年は「早く決める」が最大の得
2026年7月のふるさと納税は、ポイント還元という横並びの基準が消えた最初の夏です。だからこそ、①返礼品の中身と産地で選ぶ ②二の丑がない年こそ7月上旬までに決め切る ③控除上限とワンストップ期限を外さない――この三つで差がつきます。うなぎも桃も、共通するのは「早く動くほど選択肢が広い」こと。丑の日が近づいてからでは、いい品も配送枠も先に締まっています。
産地ごとに比べるなら、うなぎは茨城・静岡・愛知の各エリア、桃は山梨エリアのまとめが入口です。7月に動いているその他のお得情報は2026年7月のお得カレンダーに整理しています。ふるさと納税とキャッシュレス決済の合わせ方はふるさと納税×Pay併用の記事でも掘り下げています。あわせて確認して、取りこぼしのない夏にしてください。
出典
- ベストカレンダー・土用の丑の日2026(夏の丑の日=7月26日/二の丑なし)
- 土用の丑の日 2026年・夏土用の期間(夏土用7/20〜8/6・丑の日7/26)
- 楽天ふるさと納税・ポイント付与ルール変更のおしらせ(2025年10月のポイント付与廃止)
- ふるさと納税のポイント付与廃止はいつから(ふるさとプレミアム)(総務省告示・2025年10月1日廃止)
- うなぎのおすすめ返礼品特集(ふるなび)(産地・静岡浜名湖/愛知/鹿児島ほか)
- 山梨県「桃」の返礼品一覧(さとふる)(先行予約・数量限定・発送時期)
- 水産庁・ワシントン条約(CITES)第20回締約国会議の結果について(2025年12月/ウナギ属附属書II掲載は否決・決議は採択)
- 名古屋テレビ・ウナギ稚魚が豊漁で価格変化の兆し(シラスウナギ2025年度豊漁/流通は秋以降)
- うなぎかば焼きの価格推移(小売物価統計)(2026年3月・100gあたり全国平均約1,456円)
※返礼品の内容量・寄附額・配送時期・在庫、および制度の取り扱いは、公開後に変更される場合があります。寄附前に、各ふるさと納税サイトと自治体の公式ページで最新情報をご確認ください。
